明延鉱山と集落の巡検を実施しました

2024年10月14日(月)に養父市大屋町の明延鉱山と集落の巡検を実施しました。この巡検は、本研究科の「地域社会フィールドワークⅠとⅡ」の授業の一環で実施したものです。

明延鉱山は古くから銅などの金属が産出され、近代以降は三菱が経営し、アジアを代表とする錫の生産地として知られました。ただし、明延鉱山は1987年の発破を最後に閉山しました。但馬地域には生野鉱山、神子畑鉱山、明延鉱山、中瀬鉱山などの鉱山が立地し、現在は近代化産業遺産群の「鉱石の道」として保全され、観光や教育に活用されています。※中瀬鉱山は経営中です。

午前は明延鉱山の坑道を見学し、明延鉱山の歴史や技術的な価値についてガイドさんから解説してもらいました。明延鉱山には鉱脈が残るものの、利益が出ないため閉山に至ったようです。

午後は明延集落を歩き、残る鉱山町の景観や社宅の外観を見学しました。最盛期には明延鉱山における鉱山関係者の人口が約4,000人に上り、山奥にも関わらず活気のある様相を呈しました。閉山後は人口が大きく減少しました。

明延集落を巡検し、鉱物資源と集落との関係性や、産業遺産の資源化について議論し、地域資源への理解を深めました。

明延鉱山(http://www.akenobe-kozan.com/

鉱石の道(https://koseki-michi.com/

明延鉱山の坑道でガイドさんから解説を聞く
明延の集落に残る社宅(北星社宅)

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